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4月号のトピックス

■突然始まった「燃料関連の緊急サーチャージ(ERC / EBS / EFS)」― 何が起きているのか
■中東情勢で注目される「戦争保険」

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最新情報

突然始まった「燃料関連の緊急サーチャージ(ERC / EBS / EFS)」― 何が起きているのか

2026年3月、各船社より燃料関連の緊急サーチャージ(ERC / EBS / EFS)導入の案内が相次いでいます。背景にあるのは、短期間で急騰した船舶燃料価格です。今回は、この緊急サーチャージとは何なのか。なぜ今発生し、今後どうなる可能性があるのかを整理します。

※ ERC(Emergency Revenue Charge) EBS(Emergency Bunker Surcharge) EFS(Emergency Fuel Surcharge) 各社により名称が異なります。

なぜ今、緊急サーチャージなのか

今回のポイントは、価格水準ではなく上昇スピードです。船社が見ているのは原油ではなく「船舶燃料(バンカー価格)」です。
数週間の間に大幅な上昇が発生。通常の見直しサイクル(四半期・月次等)では吸収できず、緊急サーチャージという形で即時調整が行われています。

EBS / EFS とは

急激な燃料価格の変動に対応する一時的な追加サーチャージです。船社によって名称は異なりますが、いずれも既存の燃料回収メカニズムとは別建てで導入されています。
通常の燃料調整(BAF/FFF/MFR等)は月次〜四半期で見直されるため、急騰時にはタイムラグが生じます。この「燃料支払い」と「運賃回収」の時間差を埋める仕組みです。

過去にも起きている

燃料ショックは今回が初めてではありません。

2018年5月〜 燃料価格が急騰し、一時的なサーチャージ(EBS)が導入されました。その後、低硫黄燃料規制(IMO2020)への対応として、BAF制度の見直しが2019年末〜2020年にかけて実施されています。
2021年年初〜 コロナ禍からの経済再開で海上輸送需要が急回復。燃料価格が上昇し、燃料関連費用の見直しが進みました。
2022年3月〜 ロシア・ウクライナ情勢によりエネルギー市場が混乱。燃料価格は急騰しましたが、その後徐々に落ち着きました。

いずれのケースでも、急激な燃料価格の変動に対する短期的な対応として導入されています。

いつまで続くのか

現時点で、各船社とも終了時期は明示されていません。見直しタイミングも、2週間単位で見直す船社・月次で見直す船社など対応はさまざまです。燃料価格が落ち着けば撤廃・通常BAFへの吸収の可能性がありますが、中東情勢もあり先行きは不透明です。

コスト管理のために ― 今できること

ERC/EBS/EFSは船社ごとに金額・導入時期・適用条件が異なり、同じ輸送でもコスト差が生まれやすい局面です。見直しタイミングも船社によってバラバラで、情勢次第で短期間に条件が変わります。

このような局面では、各船社の動向を継続的に把握し、比較・検討することがこれまで以上に重要になります。各船社の条件を横断的に比較し、輸送全体の最適化を図ることが、この局面でのコスト管理のポイントです。

  • 複数船社の条件を比較し、最適な選択肢を把握する
  • 見直しタイミングを確認し、出荷時期の調整余地を検討する
  • 最新動向を継続的にウォッチし、変化に備える

ジャパントラストでは各船社の最新動向を注視し、最適な輸送手配やコスト面のご提案を行っております。EBS/EFSに関する最新情報や個別のご相談はぜひお気軽に担当営業までお問い合わせください!


中東情勢で注目される「戦争保険」

中東情勢の緊迫化を受けて、「自社の保険で戦争リスクはカバーされているのか?」というご質問が増えています。

通常の貨物保険(ICC約款)では、戦争危険・ストライキ危険は原則として免責です。
※実際の補償可否は、ご契約内容をご確認ください。

貨物保険の基本構成 ― 3つの約款

通常の貨物保険の基本約款は、以下の3つの約款から成り立っております。

  • 協会貨物約款(ICC):一般的な海上危険
  • 協会戦争約款(IWC):戦争・武力行為
  • 協会ストライキ約款(ISC):テロ・政治的行為

ICCの担保範囲 ― 戦争・ストライキはすべて免責

最も基本的なICCには補償範囲によって(A)(B)(C)の3条件がありますが、いずれの条件でも戦争・ストライキは対象外です。戦争リスクは、通常の貨物保険(ICC約款)とは別に、協会戦争約款(IWC)を付帯することで補償されます。

危険の具体例(担保範囲) ICC(A)
最も広い条件
ICC(B)
火災・座礁・水濡れ等
ICC(C)
重大事故のみ
IWC
協会戦争約款
ISC
協会ストライキ約款
座礁・沈没・転覆
火災・爆発
共同海損犠牲
水濡れ損(海水等)×
盗難・抜荷・不着××
上記以外の偶発的な事故××
戦争×××
ストライキ×××

※ 主要項目の抜粋。詳細はI.C.C.約款(2009年版)をご確認ください。

協会戦争約款(IWC)とは

IWC(協会戦争約款)は、以下のような戦争・武力行為等に起因する損害を補償します。

  • 戦争、内戦、革命、反乱などの武力行為
  • ミサイル・爆撃などの軍事行動
  • 国家や武装勢力による拿捕・抑留・拘束
  • 機雷など戦争兵器による事故

ただし、保険金が支払われるのは「実際に損害が発生した場合」に限られます。情勢悪化だけでは補償対象にはなりません。

協会戦争約款(IWC)の補償期間に注意

協会貨物約款(ICC)・協会ストライキ約款(ISC)が倉庫から最終倉庫までを補償するのに対し、IWCは本船積込から荷卸までが補償期間となります(荷卸完了や到着後15日などの終了条件あり)。IWCでは港の前後の陸上輸送が補償対象外となる場合があります。

今こそ保険内容の確認を

戦争危険料率は世界情勢によって変動し、7日前告により取消や条件変更となる場合があります。また、現時点では多くの保険会社において戦争危険の引受にあたり事前確認が必要とされており、料率や引受方針も各社で異なります。
このため、従来と同様の条件で補償が継続されているとは限らず、契約内容や適用条件が変化している可能性があります。現在の契約において戦争危険がどのように扱われているか、一度確認しておくことが重要です。

海上貨物保険は「費用」ではなく「リスクヘッジのために必須な投資」です。ジャパントラストでは、輸送手配と併せて最適な保険のご提案も可能です。ぜひこの機会に、現在の契約内容の確認や、定期的な見直しをご検討ください。
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