ジャパトラブログ&ニュース

HOME > ジャパトラブログ&ニュース

2020年02月05日

コラム/最適物流の科学㊸

最適物流の科学

 

弊社社長の菅が、2017年12月に『最適物流の科学―舞台は36106万平方km

海を駆け巡る「眠らない仕事」』という書籍を出版しました。

 

そこで、本ブログでも、その書籍から抜粋した内容を

毎週1話ずつ、ご紹介していきたいと思います。

 

第四十三回となる今回は、「第五章 一問一答。海運業への疑問に答えます」というテーマで「~基礎編から応用的な物流依頼まで」をお話しいたします。

——————————————————————————————————–

~基礎編から応用的な物流依頼まで

 

ここまで、国際物流業者を選ぶ基準、真価を測る基準について見てきましたが、ここではさらに一歩踏み込んで、実務的な視点から国際物流について解説していきたいと思います。

海上輸送のご依頼をいただく荷主のお客様からはさまざまな点についてご質問をいただきます。

本章では、実際によくお尋ねいただく内容について、国際物流の専門家の立場から回答を示します。

海外へ貨物を輸送するにあたっては、国内における輸送と違い、さまざまな手続きが必要になります。

また同時に、貨物は複数の企業、輸送手段を介して運ばれていきます。そうした事情もあり、わかりづらい、イメージしにくいといった声は少なくありません。そんな声にお応えし、海上輸送の実務についてより具体的に解説していきます。業務に直接は携わらない場合であっても、海運業への理解を深める一助となるでしょう。

ただ、内容がやや専門的になりますので、一般読者の皆さんは読み飛ばしていただいても構いません。

1.海上運賃の算出方法は

Q 海上運賃は、鉄道会社の運賃のように距離によって金額が決まっているのですか?

A 距離が無関係というわけではありませんが、明確な基準にはなっていません。海上運賃は、ほとんどの場合、スペースの需給バランス、あるいはキャリアと荷主の力関係によって決まります。株式市場と同じような構造で、船腹スペースの需給バランスに依拠するため、同じ距離であっても運賃は大きく変動します。

例えば、大量のスペースを求める荷主が多くいる一方で、スペースが少ない状態であった場合、次の日に運賃が二倍になることもあります。逆に、大量に空きスペースが発生する状態が続くと、運賃が十分の一まで下がることもあります(過去に上海-ブラジル航路の運賃が一コンテナ一〇〇〇ドルから一〇〇ドルに下落したケースがあります)。海上運賃は、構造的には株価と同様ですが、その動きは株価よりも激しいといえます。

2.邦船と外船の違う点は

Q 船会社には、邦船と外資系船社があるそうですが、どんなところが違うのでしょうか?

A 邦船すなわち日本の船会社は、日本寄港を優先しており、国内マーケットシェアの半分ぐらいを占めています。海外の各国に日本人スタッフが駐在しており、トラブル時の対応が日本国内同様に手厚いことも特徴です。

外資系船社(外船)は、日本のマーケットを全世界のマーケットを構成する一要素と見ているので、日本に寄港しているからといって、日本を重視しているわけではありません。

そのため、全世界における利益を勘案してスペースを調整したり、サービスを改編する場合が多くなる傾向があります。

3.船会社破綻の影響を回避する方策は

Q 二〇一六年に大手海運会社の韓進海運が破綻するという出来事がありましたが、荷主は船会社破綻の影響を受けないために、どういった方策を取ればよいでしょうか?

A 考えられる一つの方法として、Zスコア(Z-Score)をチェックしておくことが挙げられます。

Zスコアとは、アメリカの経済学者エドワード・アルトマン氏が考案したもので、所定のデータを数式にあてはめることで企業の倒産確率を測定します。スコアが二・九九以上なら「安全」、一・八一~二・九九の間なら「倒産の可能性を否定はできない」、一・八一以下なら「かなり危険」とされます。こうした数値を使って、各船会社の財務状況を報告してくれる事業者を選定するのがよいでしょう。ただし、この数値はあくまでも参考程度のものです。「かなり危険」であるからといって、必ずしも破綻するというわけではありません。

利用する事業者が万が一の際にどこまで責任を負うのか、その輸送責任範囲を事前に確認しておくことも重要です。また船会社と直接契約するのではなく、フォワーダーを介して船を利用してリスクヘッジをするのも一つの方法です。

4.海運業でフォワーダーが果たしている役割は

Q 海運業界において、フォワーダーはどんな役割を果たしているのでしょうか?

A フォワーダーは、荷主企業の物流部としての機能を果たします。海上輸送のプロフェッショナルとして、すべてのキャリアを常に競争させており、北米航路においてもSCを結ぶ必要もなく、その時々の最適輸送を提案できます。またフォワーダーは荷主の代わりに、全船会社とハードな交渉を毎日のように行なっています。他の荷主から依頼された物量と抱き合わせ、大量のボリュームで船会社と交渉するため安い運賃を実現しています。

船会社にとっては、営業のアウトソーシングとなり、空いたスペースを埋めるためのバッファーとして利用できます。

5.フォワーダーはどう探したらよいか

Q フォワーダーを利用しようと思いますが、どうやって探したらよいでしょうか?

A ジャパン プレス社が発行する『SHIPPING GAZETTE(シッピングガゼット)』の電話帳ページや広告、JIFFA(一般社団法人国際フレイトフォワーダーズ協会)ウェブサイトの会員リストのページなどで探すことができます。また今お付き合いされている乙仲などに直接相談してみるのもよいでしょう。

6.フォワーダーの選択基準を教えてほしい

Q フォワーダーは、何を基準にして選べばよいでしょうか?

A フォワーダーの良し悪しを判断する基準としては、たとえば次の九つが挙げられます。

 

1.あらゆる方面の物流情報を提供してくれる。

2.船会社の経営状況に関する情報をいち早くキャッチしている。

3.船会社が破綻しても、最後まで輸送責任を負ってくれる。

4.スペース供給力がある。

5.トラブル時に積極的に解決する能力がある。

6.荷主企業の物流部としての機能を果たしてくれる。

7.すべての船会社とまんべんなく深い関係を構築している。

8.社内外の情報伝達網がしっかり構築されている。

9.委託を受ける輸送分野を得意としている。

7.フォワーダーは大手の方が良いか

Q フォワーダーに海上輸送を委託するとき、航空輸送も請け負っている大手フォワーダーを選ぶほうが安心でしょうか?

A 緊急時に、すぐにエアーに切り替えられる柔軟性を持っているという点では大手の方がメリットがあるといえるでしょう。ただ、事故などが起こった場合は、企業の規模にかかわらず、どの会社もほぼ同じ裏面約款の範囲でしか補償は受けられません(P九三参照)。

8.フォワーダーの利用方法は

Q フォワーダーには物流のすべてを一社に任せた方が、スケールメリットが出るのでしょうか?

A フォワーダーは、会社によって得意航路が異なります。それを見極めた上で、仕向け地や貨物の特性に応じて業者を使い分けるのがよいでしょう。すべてが得意な業者は存在しないでしょう。

9.フォワーダーの利用で掛かるコストについて

Q フォワーダーのような仲介会社が入ると、マージンを取られて高くなるイメージがありますが、実際はどうなんでしょう?

A フォワーダーを通すことで、むしろ安い運賃で利用できることがあります。家電でも、メーカーから直接購入するより大手家電量販店で購入した方が安く手に入れることができます。

これと同様に、フォワーダーは一荷主が一社ではとうていBookingできない大量の荷物を武器に船会社からスペースを安値で仕入れるので、荷主に対しても安く提供できるのです。

10.LCLの委託先について

Q LCLは、どんなフォワーダーでも受けてくれるのでしょうか?

A LCLは、混載サービスをメインとしている業者、つまり自前で混載のコンテナを仕立てているフォワーダーに頼むべきでしょう。その方が融通が利きやすいと同時に、安い運賃で利用することができます。

11.国際複合一貫輸送の見積り依頼について

Q 国際複合一貫輸送で貨物を送る場合、国内輸送と海上輸送の業者を別に使う場合と一社に全輸送モードを任せる場合ではどちらが安いですか?

A これはそれぞれに一長一短があります。選定する業者にとってその輸送モードが得意分野なのか、不得意分野なのかによって変わるため、一概にはいえません。一般的には、輸送モードごとに本業としている業者へ分けて発注する方がコストは安くなります。そこまで選別する手間をかける余裕がない場合は、時間の節約や責任範囲を一本化するためにも、一社に一貫輸送を任せた方がいいでしょう。

その際、海上運賃が一番値差が出る部分なので海上輸送をメインとしている純粋NVOCCが安くなる傾向があります。

12.海上運送のみ別の会社に頼めるか

Q 現在、ある乙仲に一貫作業で貨物の輸送をお願いしています。窓口が一本化できて非常に便利に利用させてもらっていますが、先日、ある業者から海上運賃だけの安い見積りをもらいました。

この場合、どうすればよいでしょうか?

A 安い見積りを出した業者から、一貫輸送の場合の見積りも取ってみてください。もしくは、現在利用している乙仲に、海上輸送のみ別の業者を使いたいと伝え、そこにブッキングしてもらい、海上運賃を建て替えてもらうという方法もあります。この場合、窓口はこれまで通り乙仲に一本化することができます。

13.北米航路におけるサービス・コントラクト(SC)が運賃に与える影響

Q 北米航路においては、船会社と貨物輸送の定期契約を結ぶと、スペースが確保しやすく運賃も安くなると聞きましたが、実際はどうなんでしょうか?

A 荷主が船会社に対して一定期間、積荷保証をすることによって割引運賃を提供してもらうという契約のことをSCといいます。

この契約で決められた、最低船積みコンテナ本数(MQC)までであれば、固定した運賃でスペースを確保してもらえます。一〇〇〇本を超えるような相当数のボリュームをMQCで保証できれば、比較的有利な条件が引き出せるでしょう。

※サービス・コントラクト(SC:Service Contract)とは、荷主が一定期間に船会社やアライアンス(同盟)に対して一定数量以上の貨物を積むことを事前に約束し、船会社やアライアンスは必要なスペースを優先的に確保すると同時に一般の荷主よりも安い運賃で貨物を運ぶことを確約する契約を指します。この制度は、一九八四年米国海運法によって導入されました。なお、荷主が船会社や同盟に対して約束した最低船積みコンテナ本数のことをMQC(Minimum Quantity Commitment)といいます。

14.MQCを増やすメリットとは

Q MQCを増やすことで、どのくらい運賃が変わるのでしょうか?

A 数十本程度では、ほとんど運賃は変わりません。MQC一〇〇〇本以上の単位でSCを結べば、それなりにメリットがあるといえます。

15.SCのデメリットはどんな点か

Q SCにはどんなデメリットがありますか?

A まず、MQCを消化できなかった場合にペナルティの発生する可能性があります。逆にMQCを超えてしまった場合、スペースに余裕がない時期だとスペース供給を制限されるケースがあります。また、契約期間中に運賃マーケットレートが下がった場合、SC契約をした時点の高いレートがそのまま適用され続ける点もデメリットといえるでしょう。

また、特定の船会社とSCを結ぶと他の船会社との繫がりがなくなるため、万が一SCを結んでいる船会社のサービスが改編あるいは中止になったときは、契約期間中であっても新たに他の船会社を探さなければならなくなります。なお、フォワーダーとはSCを結ぶ必要がありません。

16.年間ビッド(入札)は得か損か

Q 年間ビッドによって最安値を取ることはできますか?

A ここ数年間の傾向を見た限りでは、年間ビッドで最安値を取るのは困難だといえます。

年間を通して見た場合、値下がりしたときに実勢価格より高い価格で積み続けねばならず、結果的に損をしているケースが多くありました。

 

Questions and answers. I’ll answer the questions of the shipping industry. Questions range from fundamentals to practical logistics requests.

 

I have been discussing the standard for selecting international distributors and measuring their real value, I will take one step further here and I would like to explain international logistics from practical points of view.

 

We receive various questions from the shippers who are our customers of maritime transport.

 

In this chapter, we will give our answers to a number of practical questions as from the viewpoint of the experts of the international logistics.

 

In transporting cargoes to oversea countries, unlike domestic transportation, various additional procedures are required to follow.

 

The cargoes are carried to foreign countries through several companies and transportation means, which often cause our customers to often comment that the international logistics is difficult to understand and envision. I will explain the practical affairs of the maritime transport concretely in response to such voices, Even if you do not engage directly in the business of the international logistics, what I will share will help deepen your understanding of the shipping industry.

 

Since the contents of my explanations belong to the somewhat professional realms,  general readers may want to skip reading the following parts.

 

  1. How to calculate the ocean freight fare

  Is the ocean freight fare determined by the distance like the fare of a railroad company?

A  Distance is of course a key factor, but it is not a clear standard. In most cases, the ocean freight rate is determined by the supply / demand balance of the space, or the power relationship between carriers and shippers. Depending on the supply-demand balance of the ship’s space, the fare fluctuates greatly even at the same distance.  This fare fluctuation has the same structure as the stock market, For example, while there are many shippers who request a lot of space, the fare may be doubled in the following day if there is little space available. Conversely, if the situation in which a large amount of empty space is generated arises continuously, the fare may drop down even to one tenth.(In the past, there was the case where the fare for the Shanghai – Brazil route fell from $ 1 000 per container to $ 100.) The ocean freight is structurally similar to the stock price, but its fluctuation may be more intense than the stock price.

 

2.What are differences between Japanese ship and foreign ship?

   Some shipping companies are Japanese while others are foreign. What are their differences?

   A Japanese ship, that is, a Japanese shipping company gives priority to port of call to Japan and accounts for about half of the domestic market share. Japanese staff reside in each country overseas, Characteristically,  trouble-shooting is as great as in Japan. Because of foreign-owned shipping companies (foreign ships) see the Japanese market only as an element of the huge world market, they do not necessarily put importance on Japan just even if they adopt port of call to Japan. Therefore, when it comes to the foreign ships, there are many tendencies to adjust their space taking into account the benefits of the whole world and reorganize their service for other countries.

 

3.How can the impact of a shipping companys collapse be avoided?

   There was an incident that a Korean major shipping company Hanjin Shipping collapsed in 2006. What kind of measures should be taken in advance by a shipper to avoid the negative impact of  the collapse of a shipping company?

   One way is to check the Z score (Z – Score). The Z score was invented by American economist Edward Altman to measure the probability of the bankruptcy of a company by applying the prescribed data to a mathematical equation. “Safe” if the score is more than 2.99, If it is between 1.81 and 2.99, “The possibility of bankruptcy can not be denied”, And if a company’s Z score is less than 1.81, and it is regarded as “pretty dangerous”. It does not necessarily mean this low Z score company will surely go bankrupt.  It is a good idea to select the business operator that, using these figures, reports the financial situation of each shipping company. However, these numerical figures are just for reference . It is also important to confirm the extent of the responsibility for transportation beforehand which the business operator  assumes in case of emergency. Also, instead of contracting directly with the shipping company, it is one way to hedge the risk using a ship via a forwarder.

 

4.The role forwarders play in the shipping industry?

What is the role  the forwarder plays in the shipping industry?

Forwarders fulfill their duty as the logistics department of the shipper. As  maritime transport professionals, they constantly compare all shipping carriers. They do not need to contract SC in the North American route, Moreover, they are able to propose the best transportation way of the time. In addition, forwarders do daily hard negotiations with all shipping companies on behalf of shippers. They can realize the cheaper fare through negotiations with shipping companies. They can do so as they collecting a large volume of cargoes from numerous shippers. Forwarders can function for the outsourcing of the sales of the shipping company, They can also function as buffers to fill up vacant space.

 

5.How to find forwarders

I’d like to use forwarders, but how can I find them?

You can find them on the phone book page or advertisement of SHIPPING GAZETTE issued by Japan Press, or the members list page of JIFFA (Japan International Freight Forwarders Association Inc.) website. It also would be nice to consult directly with the shipping brokers. who you are currently associated with.

 

6.Let me know the criteria for selecting forwarders

What criteria should we base ourselves on to choose forwarders?

As criteria for judging which forwarders are suitable or not, for example, the following nine criteria are recomendable.

1.They can provide any type of logistics information.

2.They can get information on the shipping company’s business situation most quickly.

3.They will take responsibility for transportation to the end even if the shipping company should collapse,

4.They have the power to supply enough spaces.

5.They have the ability to actively shoot trouble.

6.They can fulfill the so-called function as the logistics department of the shipper.

7.They have been building close relationships evenly with all the shipping companies.

8.The have the well-establishded internal and external information communication networks.

9.They are well versed in the transportation field they will be entrusted with.

 

7.Is a major forwarder better?

In requesting marine transportation to a forwarder, would it be better to choose a major forwarder that can handle air transportation as well?

It can be said that major companies are advantageous in that they have the flexibility to switch to air transportation immediately in emergency. Of course, the accident compensation can only be received within the scope of the back side contract regardless of the size of the company (see p. 93).

 

8.How to use forwarders.

Would it be better to leave all of the logistics to one forwarder in terms of scale merit?

Each forwarder has the different route that they are good at. Based upon this knowledge, it would be good to choose a proper company as your forwarder according to the destination or the characteristics of your cargoes. 

No forwarders are perfectly good at everything.

 

9.On the cost of using a forwarder.

I imagine it will cost more if I use a broker company like a forwarder, What about it actually?

The fare could be cheaper by using a forwarder. For example, you can get an household appliance from a major home appliance store at a cheaper price than getting it directly from its its manufacturer. Likewise, forwarders can buy spaces cheaply for a large volume of cargoes. For this reason, they can offer cheaper fares by using that advantage, than the rate that one shipper cannot usually obtain.

 

10.About contractors of LCL

Does any forwarder accept the LCL cargo?

The LCL cargo should look for the company that primarily offers a mixed cargo container service, that is, the forwarder arranging one container mixed with the cargoes from many different customers. This type of forwarder is more flexible and also can provide cheaper fares.

 

  1. On the search dependence of the international complex integrated transport

Q In sending a cargo in the International Multimodal Integrated Transport, which of the following methods will be cheaper,  either using domestic and maritime carriers separately or for leasing all transport modes to one company?

There is no clear-cut answer to this question. Each method has both merits and demerits. In general if the selected company is good at the particular transport modes, costs are cheaper to order by using this company. If you can not afford the time and effort to sort, it would be better if you want to leave the integrated transportation to the company to save time and unify responsibility. In that case, the pure NVOCC, which is mainly based on maritime transport, tends to provide a lower rate because the marine fare is where a major price difference gets visible.

 

  1. Is it possible to ask another company to handle just maritime transport?

Q Currently, we are requesting a certain cargo to be transported in a uniform operation. Negotiations are unified and done very conveniently, but the other day, I got a cheaper estimate of the “marine fare only” from another dealer. In such a case, what should I do?

A Please take a quote from the trader who brought the cheapest estimate of the integrated transportation as well. Or you can tell the owner you currently use that you want to use another vendor for maritime transport only, and have them booked there and rebuild the sea fare. In this case, the window can be unified with the shipping broker as before.

 

  1. Influence of service contract (SC) on freight on North American routes

Q I heard that it is easier to secure enough spaces and obtain a lower fare if you make a regular contract with the shipping company on the North American shipping route, but how is it actually?

A SC is the contract that the shipper receives a discount fare from the shipping company in exchange by guaranteeing the shipment for a  certain time period. If it is up to the minimum number of shipping containers (MQC) decided by this contract, you can secure space with a fixed fare. If you can guarantee a considerable number of volumes exceeding one thousand in MQC, relatively favorable conditions will be drawn out.

*Service Contract (SC) is a contract that the the shipper promises in advance a certain amount of cargo for shipping companies and alliances (alliance) for a certain time period, the shipping companies and alliances secure enough space for this shipper, while committed to carry this shipper’s cargoes at a cheaper fare than general shippers’ rate. This system was introduced by the US Marine Transport Law of 1984. In addition, the minimum number of shipping containers promised by shippers to shipping companies and alliances is called MQC (Minimum Quantity Commitment).

 

  1. What are the merits of increasing MQC

Q How much does the fare change by increasing MQC? With a few dozen increase, the fare is almost unchanged. It can be said that there will be a certain merit if you connect an SC with MQC 1000 or more units.

 

  1. What are the disadvantages of SC

Q Are there any disadvantages in SC?

A First, if you can not digest MQC, there will be a possibility of penalty against you. Conversely, if you exceed MQC, there can be a case that the space supply will be restricted if there is no room available in the space. Also, if the fare market rate declines during the contract period, it is also a disadvantage that the high rate at the time of SC contract is continuously applied. Also, if you connect the SC with a specific shipping company, it means that you have no contact with other shipping companies. So if the service of the shipping company should be reorganized or canceled even under the SC, it will become necessary for you to search for another shipping company even during the contract period. There is no need for you to connect the SC with the forwarder.

 

  1. Is the annual bid (bid) beneficial or not?

Q Can I get the lowest price by the annual bid?

A  It seems difficult to take the lowest price in the yearly bid based on the trend of the past few years. When viewed throughout the year, When prices went down, they had to keep piling up at higher prices than actual prices due to their commitment to the annual bid, and therefore, in many cases they were losing in the one-year-long ranged calculation.

——————————————————————————————————–

 

つづく。

次回は、「Coffee Break 3コンテナ船から在来船に切り替えよ」というテーマで「顧客の要望に一〇〇%応える営業マンの奮闘記」をお話しいたします。

 

ご興味を持っていただけた方、続きを一気にご覧になられたい方は、ぜひアマゾンでお求めください♪

最適物流の科学――舞台は36106万平方km。海を駆け巡る「眠らない仕事」

https://www.amazon.co.jp/dp/4478084297/

 

北米向けコンテナ海上輸送(FCL)のエキスパート!詳しくはこちらから。

工作機械・大型貨物・重量物などのフラットラックコンテナ、オープントップコンテナ海上輸送ならおまかせ!詳しくはこちらから。

コンテナのサイズ表はこちらから。

投稿者

ジャパントラスト株式会社 

 


カレンダー
2020年2月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
242526272829  
カテゴリー
最近の記事
アーカイブ
ページトップへ